きれいになっちゃった駅たち
大したことを考えているわけでもなければ、念願の旅を決行したわけでもないんです。
ただ、ここのところ、ぼんやりと考えていた、正真正銘の「最近、思うこと」なんです。
ここ数ヶ月の間に、何度か十数年ぶりみたいな懐かしい駅を訪れることがありました。西船橋や大宮、はたまた私鉄の各線です。
特に、驚いたのは西船橋と大宮です。大宮は東北新幹線に乗るとき、姉と一緒に行く際に使います。駅構内は、まるでデパ地下。イートインも多くて、それもオシャレ。これは、埼玉じゃない! と、ビックリしました。
ついでに、これは千葉じゃない!
西船も、プチ変身で驚きました。本屋さんまであるし、どー見ても、前のどんよりとしたイメージは皆無。どこへ行ってしまったの? 西船だましいは? (そんなの、あったのか〜)
そして私鉄各線。
考えてみれば、日常的に利用している西武池袋線だって、江古田は変わっていないので気が付かないけれども、桜台と練馬と中村橋と富士見台は大変身。もし、十数年ぶりに訪れる人がいたら、「あの可愛らしい桜台の駅はどこへいった!」と、憤慨するかもしれません。ゆるやかに波打っていた、駅の屋根。細いホームは小さな駅の証拠。各駅停車しか泊まらない、地元色の強い駅っぽかったのに。
地下鉄も、いつのまにか、爽やかカラー。木場駅のはしっこのほうに、ちょっとだけ昔からの駅名表示が見えたりしていましたが、それがなくなるのも時間の問題でしょう。
これもそれも時代の流れ。地方の駅だって、ずいぶんと様変わりしました。八戸駅も然り。
いいんですけどね。きれいになれば清潔で気持ちいいし。明るくて分かりやすいし。
何も、文句はないんですけどね。
駅って、いいですよね。
その駅のホームに立っていたときのことを、ずっと覚えているモノですし。
でも、駅での別れは苦手。
帰省のときも、母には絶対に駅まで見送りにきてほしくないと姉が言います。私も同感。ついでに、空港で別れるのもイヤ。搭乗ロビーに消えていく人を見送るのも、見送られるのもちょっとイヤ。出迎えならいいですが。
暖冬の早春。
ぽっかりと北風が冷たい日曜日。春は、思いっきり旅心が動きます。瀬戸内は柑橘系の香に包まれているだろうか……。雪がなかった青森も、雪解け水の匂いがするのは、まだ先のことだろうか……。
気が付けば、故郷の季節のリズムを思い出せなくなっています。
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