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2007/05/16

スペインGP・悲喜こもごも

ま、テレビ中継なんていうものは、コメントする人がプロで現地に行っているとはいえ、実際に見えている映像は、ほとんど視聴者と変わらないということで、そのへんをふまえて見る必要があるだろう。
予選が終わったとき、マッサがへとへとで大喜びしているのに、アロンソの余裕のある自信ありげな笑みは何か? と、アナウンサーや解説者がしきりに言っていた。

意味があるか、それとも単なる成り行きの一過性の表情かは誰にもわからないし、本人もわかっていないのかもしれない。その程度のことに、過敏に反応しなければテレビは成り立たないのかもしれないが、去年までは、過剰反応される王者の役割は、シューマッハ兄ちゃんがひとりで背負っていた。今年は、それが、アロンソだったり、チャンピオンにはなっていないもののライコネンだったりするのだろう。

シューマッハがピットにきたといえば、「何をしにきたんでしょうね」のコメント。

でも、いつも思うのが、どーしてF1パイロットたちのインタビューの翻訳が、「ぼくは、気にしてないよ」みたいになるのか(笑)。「私は、そのことについては、とりたてて気にしていません。いろいろな考えがありますし、そう思うこともありますが、今の私にとっては、そのことを気にするよりも、もっと先に考えなければならないことがあるからです……」と、どんなに丁寧に答えても、「ぼくは、気にしてないよ」(爆)。

おまけに、ずっと年齢がいったチームオーナーたちの言葉まで、そのノリで、簡潔にされ、ある種のイメージを先行させる。暗黙の了解を多くすればするだけ、みんなが納得ずくの誤解が許され、一定のイメージを作り上げて共感し、観客とかして喜ぶことになる。どーも、私には違和感。

ま、いいです。そんなに大きな問題ではないですし。

さて、ライコネンが停まり、ルノーと争っていた琢磨くんが、あわやポイントゲット! 地球カラーのホンダチームより先にゴールし、ポイントをとった。こういうタイミングは貴重だ。この先、いつ、前の四人のうちの一人が脱落するか分からない。そのときに、上位にいなければ入賞できないのだから。

しかし、さぞかし嬉しいであろう亜久里さんに、あえて意地悪なことを聞きたい。
かつて、現役のとき、中嶋さんが完走して六位に入ったとき(当時は六位までしかポイントがもらえなかった)、「ちんたら走って完走してもつまらない」とおっしゃっていたが、今のお気持ちはどうだろう……。なんて、ことは、どうでもいいけどね。

とりあえず、琢磨さんは、れいの甲高い声で、喜びの言葉を発したのだろうなと思うと、ふふっとほくそえむ。デビューの年、ジョーダンでポイントをとったときは、西日が照りつけ、オレンジ色に染まったサーキットで、「みんな、ありがとう!」と、インタビューに答えた声をきいた。あまりにもトーンが高くて、私は、スタンドでずっこけた。真夏のように暑かった鈴鹿。バルセロナも、暑かったという。おめでとう♪ですね。

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