奈良に行きたい!!!
ちょっと生活のサイクルが変わり、最近の私は、映画のマスコミ試写なるものに行かなければならない立場となってしまった。映画は大好きだから苦痛ではないけれども、それでも、数あるスケジュールを照らし合わせて、記事を書くタイミングをはかって試写に出かけるのは容易ではない。もちろん、どうしても行けない場合も出てきて、あちこち問い合わせをしては大変な想いをしている。
でも、映画の宣伝の方は、みなさんとてもフレンドリーで、こちらの熱意や誠意が伝わりやすいのがありがたい。テンションが空振りすることは少なく、メールや電話のやりとりをする中で距離が縮まっていく。
で、今年のカンヌ映画祭では、日本の河瀬さんの作品がグランプリを受賞されたとか。奈良を舞台とした作品ということで、奈良県内での上映スケジュールも特別に用意されているようだ。
奈良とくれば、私は、いても立ってもいられなくなる。
子供のころから、どうにもこうにも奈良が大好き。どうしてだろう。父の影響が強いことは間違いないが、多分に、文学作品から受ける印象なのだと思う。
志賀直哉の随筆。何度も訪れたことのある旧居は、書斎から若草山が見える。春日大社の参道から、ある意味、物騒にみえる「ささやきの小径」。本当に「小径」である。とにかく、細くて、誰かに案内されなければ通ってはいけないように見える道。でも、そこを通ると旧居はすぐそこ。木々のささやきを聞き、奈良公園の鹿の頭を目で追い、東大寺や興福寺に詣でる人々とすれ違い、どこからか聞こえる鐘の音と、お香の匂いをかいだだろうか。
そして巻向。柳本の古墳群。畑の間に、古墳の案内板が立ち、農夫たちの背後には巨大な前方後円墳が広がっている。斑鳩の里を歩けば、遠く近くに見える法隆寺。法隆寺は、寺の外から、屋根の形を見るのが楽しい。百済観音の、ひょろりとしなやかな肉体。奈良は、何度でも同じところに行きたくなる。長谷寺の階段も、室生寺の奥の院も、そして明日香の里そのものも。
映画を見たいのはもちろんだけれども、奈良に行きたい衝動は押さえられない。本をもって、ノートを持って、奈良の中にこもってみたい。
現実逃避願望は、年齢とともに強くなる。
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コメント
こんばんは。
ミネアさんが本当に奈良がお好きな事が
よくわかりました。
次回お会いできた際は、是非奈良話に花を咲かせたいものです。
投稿: 石田紗英子 | 2007/09/20 02:29
石田さん、こんばんは。おいでいただきありがとうございました。
奈良ね、ホントに大好きなんですよ。でも、時間とお金の都合で、あまり行けてないのです。何年か前、近鉄奈良駅の改札付近やJRのほうにスタバクが進出していてビックリしました(笑)。吉野の桜も見にいってないんです。今の時期は、彼岸花が咲いてきれいでしょうね。ぜひ、奈良のお話を聞かせてくださいね♪
投稿: みねあ | 2007/09/20 23:52