夢
「夢」と、きっぱり言えるほどではないが、私は、日本中の全ての都道府県に滞在するのが夢。一週間ずつ、または10日くらいずつ滞在するとして、一ヶ月に三つか四つ。一年以上の大プロジェクトとなる。そのうち、実際に住んだことのある場所、青森県と千葉県と東京都はパスし、夫の里の帰省先の静岡県と新潟県もパス。でも、東京都は南の島々とか、新潟県なら佐渡、青森県だって千葉県だって、はしっこにしか住んでいないから……などと考えると、素直に、全部を制覇しようと計画したほうがよい気にもなる。
根っからの旅好きの私だが、だからといって、観光地をよく知っているわけでもないし、おいしいグルメの旅の経験もない。どちらかというと、何度も同じ所に訪れては、「又、きたよ」と、ひとりごとを言うのが楽しいタイプである。年齢が違えば、見えるものも感覚も変わってくる。京都の二条城で修学旅行生たちにすれ違うと、かつて、自分も修学旅行で、ただ、あの廊下を歩いていただけだったことを思い出す。このコたちの中にも、何年かたって、もう一度、京都にいって、修学旅行で訪れたルートをたどってみたいと思うコが出てくるだろう。
もうひとつ、夢は海を越え、空を飛ぶ。
私は、ハンガリーがあこがれの国。
東ヨーロッパというだけで、私の旅心は最高潮に達してしまう。B・Bartokが大好きな私は、一度はブダペストに行ってみたいし、B・Bartokを使って実際にレッスンしているであろう、街のフツーのピアノのセンセイのレッスンものぞいてみたい。音楽院でバリバリに教えている人には興味がないが(勉強すれば、そういうものにふれる機会をつかむことはできるので)、私の仕事と同じようなテンションで子供たちに接しているセンセイの現場を知りたい。そして、ホントの趣味で、「マジ眠い」とか「練習してなーい」とか「この曲、むかつく」とか、そういう言葉を無遠慮にはいてしまうような子供たちの様子もさぐってみたい。
韓国の「私の小さなピアニスト」という映画が、この夏、日本で公開になるが(試写を見てきました!)、別に私は、生徒をピアニストにしたいわけでもないし、ピアニストになることがピアノの勉強の最終目的とも思っていない。ましてや、絶対音感が曖昧な程度にあることを特別視もしないし、そのことが音楽の勉強には、多少、便利かもしれない程度にしか考えていない。そもそも、自然界の音を、五線紙にあてはめることじたい、乱暴だ。色を混ぜ合わせることなく、十二色の色鉛筆で風景画を描くようなものかもしれない。でも、映画じたいは楽しくて、感動的なものだった。
でも、私が見たいのは、もっと肩の力をぬいて、自然に生活の傍らにおいているような人たち。
そのような現場を、そっと見せてもらいたい。窓の外でレッスンの音を聞くだけでもいい。楽器店で、楽譜を選ぶ先生の独り言を聞くだけでもいい。どこかの街で、のどかなピアノ教室の発表会に、身内のふりして潜りこめたら最高だ♪
そんなことが私の夢。
そして、めざせ。小説の出版!
一昨年、書いた小説を出版してもらう話もあるにはあった。でも、やっぱり、まだダメだ。どことなく片手間に書いている感じで、まだダメ。片手間でも、自分で決心がつけばいいが、寝かせてみると、決心が鈍る(笑)。
占いとか、ニュースとか、天気予報とか、テキストとか書いてきたけど、どうにかして、創作も充実させたいなぁと思いつつ、昨日も今日も、だらだらと仕事をさぼっているような状態……。困ったもんです。
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