火の上を飛ぶお話し
子どものときに読んだ本で、タイトルやら作者やらを忘れてしまったものがある。
とても幻想的な本だった。多分、外国の児童文学というか童話だと思う。ずっとアンデルセンかと思っていたが、どうも、それもあやふやだ。
物語は冬。
雪の日、子どもたちが遊んでいると、新しい友達がやってくる。実は、その子どもは雪の精か何かで、寒くないと身体がとけてしまう。
あるとき、子どもたちは、寒いのでたき火をする。そして、そのたき火の上を飛んで遊んでいた。子どもたちは次々と火の上を楽しげに飛んでいく。いよいよ、雪の精もどきの子どもの番となる。雪の精もどきの子どもは渋るが、他の子ども達に励まされ、勇気を出して火の上を飛んでいく。
雪の精もどきの子どもは、溶けてしまう。子ども達は、驚き悲しむ。
翌日は、快晴。ぽかぽか陽気に雪がしだいに溶けていく……みたいなお話しだった。
このお話しの原作者や、どんな本に収められていたかなど、今となっては解らなくなってしまった。姉も、このお話しのことを覚えているらしいのだが、引越が多かった私たちは、多分、どこかで、この本を誰かにあげてしまったのだと思う。
こんなふうに、忘れてしまった数々の名作が幾つかある。部分的にしか思い出せないものや、本の表紙の雰囲気しか覚えていないものもある。
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